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佐賀ハイマット(九州国際重粒子線がん治療センター)

2013年06月27日

 先のブログでも触れましたが、佐賀県鳥栖市に今月オープンした九州国際重粒子線がん治療センターを実際に見学してきました。場所は、九州新幹線・新鳥栖駅のまん前、とても便利のいいところです。

 

 正式名称は「SAGA Heavy Ion Medical Accelerator In Tosu」。それぞれの頭文字を取って、通称「さがハイマット」と言います。粒子線を使った先端医療施設は鹿児島県指宿市にありますが、重粒子線の施設は全国で四番目、九州では初めてです。

 
 指宿の施設は、水素、こちらのは炭素から出る粒子線を使いますが、炭素の原子核が水素の12倍も重いことから、重粒子線と呼びます。この重粒子を加速器で、光の約70%の速さまで加速させ、これを患部に照射、がん細胞の遺伝子を破壊してしまうという治療なのです。

 

 放射線を使うがん治療はいわゆるエックス線治療が知られています。X線は、一定の力で人の体内を通
し、がん細胞を攻撃した後反対側に抜けていきます。この為、がん細胞を攻撃できるのですが、その周辺の細胞も同時に傷つけるという大きなリスクがあります。

 
 

 これに比べて、粒子線は低レベルの力で体内に入り患部に当たった時に瞬間的に最大パワーとなり、その後は急速にパワーを無くすという特性があります。その為、他の臓器を痛めるリスクが少なく、副作用が抑えられるのが最大のメリットなのです。実際の治療時間は、わずか5分程度。痛みも全く無いという画期的な治療方法なのです。

 最先端の治療方法ですので、専門の医師が不足していることなどから、この施設では当面は前立腺がんの治療からスタートしているそうですが、すでに80人を超す患者さんから治療の申し出があっており、その内60人余が福岡県からだそうです。


 

 この日は、十時理事長、工藤センター長から丁寧なご説明をいただきました。十時理事長は、私の高校の先輩でもあります。総工費は150億円とのことで、その多くを寄付で賄う予定です。玄関右側に大口寄付者のパネルがありましたが、十時理事長の同級生の名前も何人か。こんなことにも同級生の絆があったのかと嬉しく思った次第です。  


Posted by 忠 at 17:06Comments(0)

6月定例県議会、閉会

2013年06月26日


 25日、6月の県議会が終了しました。

 他の定例会と違い、6月は補正予算などの予算議案はなく、22の条例を採択しました。

 その重要なのは、暴力団封じ込めを狙ったものです。手榴弾など爆発物の模造品を公共の場に置くだけで処罰できる「県迷惑防止条例」の改正。土砂の埋め立て工事から暴力団を排除する条例。また屋外広告物の設置に関しても同様の条例など、あらゆる面での暴力団対策の強化を議決しました。

 また、県職員の給与削減に関する条例も可決。職員全体で平均5.6%の給与カット。管理職はこれにさらに上乗せ。また知事ら三役は、期末賞与のカットも行うなど大変厳しい内容です。
 これは、安倍政権が国の財政再建策の一つとして、給与削減分の地方交付税を一方的にカットした為に、地方も渋々カットせざるをえませんでした。いわば国から兵糧攻めにあったようなかたちです。本来地方の自由財源である交付税の趣旨からからしても、又、地方自治の観点からしても、全くイレギュラーな処置です。

 地方公務員の現在の給与が高いか低いかは別として、本来の自治を揺るがす出来事です。市町村によっては、この押しつけの給与カットを拒否しているところもありますが、国にたいして地方が弱い立場にあることの象徴のような出来事です。
 そうは言っても、県の執行部と組合が合意して決めた提案ですので、採択した次第です。  


Posted by 忠 at 11:55Comments(0)

ハビタット

2013年06月19日

 ハビタット(HABITAT)、て何かご存知ですか?
 
 国連人間居住計画。名前の通り国際連合の機関で、本部はアフリカ、ケニアのナイロビにあります。その地域事務所が、アフリカ、アラブ、ラテンアメリカ・カリブ、そしてアジア太平洋地域の世界4か所にあります。その一つ、アジア太平洋の28カ国を担当する事務所が、わが福岡市天神のアクロスビルにあるのです。といっても、一体どんな仕事を・・・。

 18日、県議会の本会議終了後、ハビタット福岡本部の、深澤良信・本部長に来て頂き、講演をして頂きました。
 
 
 
 主な仕事は、特に発展途上国の住環境の改善です。スラム地域や貧困地域での住居の確保や生活インフラの整備を行っています。最近は特に、紛争で住居を追われたり破壊されたりした地域に入って、戻ってきた避難民達の住居や生活道路、排水溝などのインフラ整備の活動が多いそうです。

 例えば、25年以上民族紛争が続いたスリランカ。また、ようやく民主化が進んで、急激な都市化が進んでいるミャンマーなどでの活動を紹介してもらいました。

 ただ、福岡事務所は、それらの計画や、指導をする部門。パキスタン、マレーシア、インドなど8人の外国人と日本人スタッフと、合計20人体制です。勿論、各現場では現地スタッフを雇って仕事をします。プロジェクトは、昨年で80.総職員数は約1400人。予算は国連からの80億円。福岡の小さな事務所から、これだけのプロジェクトが行われているのは驚きです。

 その活動状況は、一般には中々見えませんが、福岡でフォーラムや国際会議などもを行っています。小中高や大学のイベントなどにも参加。要請があったら何時でも出かけます、との事ですので、話を聞いてみたい団体など、連絡してみてください。

 せっかく福岡にある国際機関です。世界に向けての理解や興味が深まるのではないでしょうか。  


Posted by 忠 at 17:31

松尾(九電相談役)発言について

2013年06月10日

 佐賀県鳥栖市に1日オープンした「九州国際重粒子がん治療センター」=写真=に対する、九電からの寄付について、松尾新吾相談役の発言が波紋を呼んでいる。

 

 九電はこのセンターに対して39.7億円の寄付を約束していたが、原発停止の影響で赤字経営に陥った九電は、11年までに2.3億円を提供したものの12年は寄付を見送りました。このことに関連して松尾相談役が「残りは原発が早く稼働すればなんてことはない」と、語ったものです。

 福岡県議会はこのセンターにたいして5.9億円の寄付を議決、実行しています。他県への多額の寄付という異例の議案だっただけに、様々な議論を乗り越えて寄付を決めたのです。それだけに「この発言はあまりにも軽率で、県民を馬鹿にしている」「原発再稼働への圧力ともとれる」との批判が上がりました。

 これらの批判に対して、7日の県議会開会日に松尾相談役から正式に発言の撤回とお詫びがありました。
 しかし私にはもう一つ 気がかりな視点があります。それは九電の寄付金は全て皆さんの電気料金であるということです。まるで一大企業九電のポケットマネーをポイと配るような感覚に、節電に協力したり、値上げを甘んじて受け入れている庶民の怒りの方がもっと大きいのではないでしょうか。

 
 
 

 私は、様々な会合で、松尾相談役にお会いする機会があります。民間のボランティア活動などにも理解が深く、お忙しい中、自らご出席いただくなど、頭が下がる思いです。つい先日も、障害者スポーツを支援しているNPO「スペシャルオリンピックス」でお会いしたばかりです。ですから、この発言を信じたくはなく、本当に残念です。いずれにしても九電の収益は皆さんの電気料金であることを再確認して欲しいと思います。原発を扱う企業だけに驕りは禁物です。これまでのような企業体質ではいけないと、社員の皆さんもきっと思って下さることを期待しています。=写真上(シンクロトン(直径20m)=写真下(線形加速器)




  


Posted by 忠 at 12:42Comments(0)

福岡県社会保険労務士会総会

2013年06月01日

 31日、福岡市内のホテルで、県社会保険労務士会の総会と懇親パーティーがあり、来賓として出席しました。

 

 社会保険労務士というのは、各企業などの労務管理や指導、相談などをする仕事です。このところの不況によるコスト削減などで、労働条件の悪化や、法令違反などが社会問題になっており、会社側にとっても被雇用者側にとっても、適正な労働環境は重要な課題となっています。

 近年、公共サービスの民間委託が増えてきており、会としては、労働条件審査を積極的に行うよう力を入れているようです。委託者である自治体のコンプライアンスも問われることから、これから益々大事な業務となりそうです。  


Posted by 忠 at 15:36Comments(0)